• 2012年08月 の記事一覧

--年--月--日(--) 記事No.
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

はてなブックマークに追加 はてなブックマークのコメント livedoorクリップに追加 livedoorクリップ数 niftyクリップに追加  del.icio.usに追加

スポンサー広告 |  記事を編集 | 

2012年08月23日(木) 記事No.39
360°の音


琉球新報 2012年8月23日

360度の音 知名宏師/知名御多出横 (知名オーディオ)代表


 音を伝えるということは、心を伝えるのと一緒である。1つのスピーカーから、どこまで奥行きのある音が出せるか。実は、客の要望に応えることが、究極の答えにつながったのだ。
 15年ほど前、ある方の依頼でハンビータウンにあるレストランの音響を設置することになった。完成し引き渡しの段階になって、設計士から「カウンター側で高音が聞こえない」とクレームが付いた。
 建物が海岸に面し、フロアが横に広がっているため、高音を真横に送る必要があったのだ。そこで、口径51ミリの高音用スピーカーを3分の1ずつ面積で割って、それぞれ右、左、中央へと振り分けた。無事解決とあいなった。
 その出来事は、まさに目からウロコであった。高音用スピーカーを振り分けて設置する前は、天井から床に向かう高音すべてを絨毯が吸ってしまい、ミキサーで高音をいっぱいに上げても不足だった。それが設置した途端、逆に高音が強く出過ぎてしまい、絞ってやっとバランスが取れるほどだった。なるほど音の指向性と音量は完全に別の問題だ、と悟った次第。
 夜間工事の照明も最近全方位のUFO型が出てきたが、昔はスポット型だった。スポットは目に直接当たるとまぶしくて向けた所だけが明るくなるが、UFO型は辺りが満遍なくはっきり見える。光でさえ、エジソンが白熱電球を発明してから130余年たってからその特性にやっと気づいた。目に見えない音は気づくのに何百年かかるやら。
 通常のスピーカーの高音特性は約10度の広がりしかない。ところが本物のシンバルの音は360度、どこからでも聞こえるのだ。それを再現できる全方位の音の広がりを持つのが、パイプ型スピーカーなのだ。
「前向きのスピーカーは実はステレオには使えない」。それが私の持論である。

スポンサーサイト

はてなブックマークに追加 はてなブックマークのコメント livedoorクリップに追加 livedoorクリップ数 niftyクリップに追加  del.icio.usに追加

ニュース |  記事を編集 | 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。